採寸

3月6日(金)
ここ数日はボスがバハマに出張中なのでゆったりしている。会社のあるSohoは各地で再開発が行われているが、建て替えの際のつっかえ棒はアクロバティックで時々笑えてくる。欧州の建物はお互いくっつきあって構造を持たせているので、真ん中の建物を建て替える際はこのようにつっかえ棒をいれないと両側の建物が崩壊するのだ。最初見たときは「こんなんで大丈夫なの!?」と驚いたものだった。

3月7日(土)
何故かあまりうまく眠れず、朝7時前に目が覚めてしまう。10時ごろ二度寝して13時起床。15時からInslingtonのテニス場にてテニス。3時間くらい動いてからパブでビール。しかしそこのパブはライブハウスも兼ねていて、しばらくするとデスメタルな演奏が始まったので慌てて退散。結局Kentish Townまで歩いてThe Oxfordという僕の気に入っているパブでご飯。22時ごろ解散。

3月8日(日)
朝11時に家を出て30分ほど歩きBelsize Parkの西の方にあるHRNさん夫妻のお宅へ。近所に住んでいるTakさんと一緒にお邪魔する。芸能人も多く住んでいるという閑静なエリアにある素敵な自宅だった。彼にビスポークのジャケットを作ってもらうことにしたので、お茶をいただきながらポケットやボタン、裏地などを決めてから僕の体の採寸をしてもらう。今日の採寸をベースにパターンを起こし、仮縫いを経てから縫い上げるのだが、彼は基本的にミシンを使わずに手縫いで仕上げるので、完成は2〜3ヶ月先になる。とても楽しみ。

自宅の作業部屋を見学させて頂いたが、布を切る大きなハサミが格好良くて驚いた。下のほうは100年以上前に造られたものらしく、HRNさんも含め代々のテーラーが磨き上げながら大事に使い続けているので、当初よりも刃先が随分小さくなっているのだとか。魂が籠もってる感じがするなぁ。

作業が終ってからは近所にあるパブThe Washingtonでゆっくりサンデーローストを頂く。非常に美味。

昼食後はバスで市内へ移動し、センターをウロウロして少し買い物。ピカデリーをうろついている所をどうやらマキコさんに目撃されていたようだ。16時半に終わり、夕食には少し時間が早かったので特に目的なくNational Galleryへ行ってみる。ルーベンスやゴッホ、ダヴィンチなどの作品をふらっと暇つぶしに見れるのだから、改めて考えるとすごいことだ。

18時前に建物を出ると、丁度夕日が美しい時間だった。真冬は16時で真っ暗になっていたのだが、最近は随分日が伸びてきて嬉しい。

夕食は新しくできたケンブリッジサーカス付近のEat Tokyoを試してみようかと思ったが、店の外に張られてあるメニュー表などが僕らの予想を上回るチープな匂いを放っていたので今回は様子見。結局一風堂へ。こんなもん旨いに決まっている。