パリ旅行3日目 ルイ・ヴィトン財団美術館見学

15日(日)
パリ最終日。朝10時頃にホテルをチェックアウトし、Les Sablons駅から少し入った森の中を歩いているとこんなものが見えてくる。

今日のメインのルイ・ヴィトン財団美術館(Fondation Louis Vuitton)。事前にほとんど何も知らず行ったのだが、ヴィトンの歴史を展示する場所かと思いきや完全に現代美術の展示空間だった。設計はいわずと知れたフランク・ゲーリー大将。いつも通りメチャクチャな形してる。これの図面描けって言われたら逃げ出すな僕は。

開館20分前に着いたのに既に長蛇の列で、一時間近く待ってようやく入場。すごい人気だ。
賛否両論の建物だけど、個人的にはとても良かったと思う。まー例のごとくハリボテ建築で、内部の機能と外部の形態が一致していない。Form follows functionという機能主義の立場からすると完全にアウトなんだけど、建物と屋根の間のテラスの回遊性が楽しくて、僕は単純に面白いと思った。

シンプルで機能的にまとめられた展示空間を出ると自然に外のテラスに出てみたくなるし、テラスに出ると階段があって上りたくなる。階段を登ると新しい展示空間が見えて入ってみたくなる。フラフラと見ると内部と外部を交互に回遊するように仕組まれていて、でもピンポイントで展示を見たければ最短距離で回ることも出来る。ゲーリーの建築は実は非常に使いやすいって話を聞いてたけど、なるほどそれは良く分かった。

僕は絶対にこういう設計はやらないけど、これはこれで一つの道だなー。

あと非常階段が良かったな。ここは唯一外壁のぐにゃぐにゃの構造が表現として現れている。


満足して美術館を後にする。昼からはPalais de Tokyoなどを見学したが3日間の建築漬けでガス欠気味。早めに駅に向かい、夕方のEurostarでロンドンへ。充実の建築旅行だった。