KINETICA追い込み

2月5日(日)
朝10時ごろ起床。前日の雪は思ったほど積もらなかったようだ。11時にMeiriくんより電話。13時過ぎBarbicanのカフェテリアにてお昼を一緒に食べる。いつ来てもこの建築は良いと思う。30年前の傑作。食後に僕はOMAのIn progress展を見る。その名の通り、設計のスタディをそのままむき出しに展示してあるような状況。様々なマテリアルのサンプルやメモが展示してあったが、個人的にはどうもイマイチだったかな。恐らく建物の形のスタディがほとんど展示されていなかったからだろう。もっと形の変遷を見せて欲しかったな。僕は基本的に「きれいな形か否か」という基準で設計を進めるので、造形のプロセスを端折っていきなり素材を見せられても・・・という感じだった。

でも強く印象に残っているものもいくつかある。”Design is design is not design”といういかにもレムらしい言葉も面白かったが、一番良かったのはCCTVのレシピ。CCTVの形状は、四角いボリュームから異なる大きさのボリュームをいくつか切り欠いて作られており、それぞれの切る角度を変えるとボリュームも形も変わる。それを説明したラフな所内スケッチが展示されていたが、建築設計をする上でこういうシンプルでフレキシブルなダイアグラムを持っていることは決定的に大事。というのも実際に設計を進めていくと、クライアントの要望、構造の配慮、設備の要求など、本当に雑多な要素が津波のように押し寄せてくるので、それに対応できるだけのふり幅を持ったダイアグラムがないと、それらの要求に押しつぶされてただの箱になってしまうのだ。

それにしても、良く建ったなぁと思う。ここまで突っ切っていると、良い悪いとかいうレベルではない。

(CCTV from OMA website)

15時ごろAAへ。Kinetica展示の追い上げ。堀田卿に簡単にarduinoの説明を受け、実際に既存のスクリプトをいじってみる。それぞれのアウトプットの前に少しDelayを入れると、一つずつが時間差で動くようになった。If構文で小さい音を感知すると波のように動き、大きい音だと一斉に反応するようにしてみた。モーターが9個なのであまり派手さはないが、まあ可愛い動くをするようになったと思う。22時まで作業し、韓国料理でサクリと飯。


6日(月)
朝一にミーティング。昼までコンペのスタディ。一応ボスに見せれるところまで仕上げてから早退。13時半AAスクール。堀田さん、さきさん、みどりさんと4人で模型を入り口まで下ろす。14時にTakさんが手配してくれたAddison leeのアホみたいに巨大なVanが来たので模型を積み込み、会場である MaryleboneのAmbika P3へ。壊れることも無く無事に搬入完了。17時前には基本設営も終了し、パブで一杯。18時くらいから戻り調整作業。19時過ぎから仕事を終えたメンバー達が続々と集まってくる。色々と問題が発覚するも、明日コミさんと堀田さんとで何とか修正してくれるだろう。21時半に会場を去る。