寒さ極まる

2月1日(水)
仕事後にAAへ。KINETICA出展作の土台の方の作業に移る。モーターをアクリル板で固定する作業が思ったより難航。各モーターに針金をつけ、アクリルと繋げたところで終了。


2日(木)
朝11時ごろ、ボスの机に行ってスタディを見せながら話をしていると妙な破裂音がして、描きかけの図面と共に電気が全て落ちる。Generatorが壊れたとのことで、僕達だけでなく周辺の建物あちことが全館停電。当然PCが全く使えないので作業は全く進まず。PCがなくても模型ならできそうなものだが、模型も図面を基に起こすものなので、印刷した図面がないとやりようがないのだ。皆パラパラとどこかへ出て行く。僕とボスも仕方ないので2人で中華街で長めのランチを取り、その後ボスがRoyal AcademyのDavid Hockny展に連れて行ってくれる。

David Hocknyはアメリカで長い間活動した現代作家で、老年になってから生まれ故郷であるヨークシャーにもどり、ここ数年は英国の風景画を精力的に描いている。i padを使った絵などもあったが、パッと見ではデジタルだと分からない。良く見ればたしかにPCらしい線ばかりなのだが、プロが使うとこうまで綺麗に描けるのかと感動。個人的に一番良かったのは、18個(たしか)のスクリーンの作品。18台のカメラを積んだ車をゆっくり動かして風景を撮影したものらしいが、それぞれの画面が僅かに異なる視線や深度を持っているため、全体としてみた場合に不思議な奥行きを感じる。実際に森の中を歩いている時の視覚体験に近いように思った。

15時ごろ事務所に帰るも、未だ停電・・・。結局17時ごろようやく仕事再開。

夕方ショムションより連絡があり、仕事後にGoodge st近くのBusaba Eathaiへ。市内にいくつか展開しているこ洒落たタイ料理のチェーン。彼は常夏のタイで2ヶ月の研究兼休暇を終えて、昨日ロンドンに着いたばかりだったので、この寒さには参っていた。


3日(金)
就業後にAAへ。土台へのアクリル固定に苦労する。

4日(土)
昼前RIBAの本屋へ。今抱えているもう一つの仕事と敷地規模が似ているRenzo PianoのSt Gilesの図面を探しにいったのだが、まだ完成して間もない為か作品集には入っていない。雑誌のアーカイブをパラパラ漁るも、スケールの付いたちゃんとした図面は見つからず。諦めて他のものを物色。前から興味を持っていたStudio Mumbaiのエルクロを見る。とても良い建築家だとは思うが、ちょっと土着的過ぎて参考にはならない。John Pawsonのエルクロ最新号も見る。相変わらずどの作品も完璧に綺麗だが、本を買いたいと思うほどではなかった。結局何も買わず14時ごろAAへ。

土台とモーターを固定し、テストを経た後ようやく完成。嬉しい。明日はスクリプトをいじって動きを改善する予定。
外は今年初の雪。雪合戦をしてから晩御飯はNizuniで寿司。

ご飯を食べている間に雪がすっかり積もってしまう。Tottenham Ct Rdまでサキさんと一緒に帰るが、そこでチューブが閉鎖中と言われる。バスで帰ろうかと思ったが、すぐ来そうに無かったので歩いて帰ることに。雪を踏みしめながら1時前帰宅。