むむむ

今日は一日スタディに集中したが、どうも活路が見出せない。それなりに綺麗で快適ななものは簡単にできるが、なかなか建築にならない。こういう時は本当に自分の能力に愛想が尽きそうになるが、まあ諦めず実験し続けるしかない。

僕は建築は、大袈裟な言い方をすれば神にささげる空間じゃないかと思っている。といっても別に僕が何か信仰を持っているわけではなく、単に伝統的にそういう学問だと思っている。「建物」ではなく「建築」と呼ばれる作品の対象は、伝統的にその空間を利用する生身の人間ではなく、その向こうにある形而上学的な何かを対象にして設計されているように感じる。対象となるのは時代や地域によって異なる。それは神や皇帝だったり、議会制民主主義や社会主義だったり、地域の歴史・様式だったり、自由や貧困といった概念だったり、家族という幻想だったり、光や風だったりする。まあ対象は何でも良いのだけど、要は綺麗で快適なだけじゃ建築にならないと思うのだ。

ゾクリとするようなものが作りたいのだが、はてさて・・・