大阪1


モンゴル上空、早朝。

ほとんど飛行機が揺れることもなく、定時よりも早く朝9時過ぎ関空着。台風はどこへやら。電車に乗って大阪は西長堀のHostel64へ。彼女が探してくれた宿だが、大阪のデザインスタジオ、アートアンドクラフトが古いビルを改装したホステルで、一度雑誌か何かで見たことがあり興味があったので泊まってみた。すごく安いというわけではないものの、かなりお手ごろな値段で泊まれるお洒落なホステル。ホテルじゃないのでシャワー・トイレは共同だが、なかなか面白かった。泊まってる人は外人が多かった印象。

お昼は近くの松屋へ。安い、早い、旨い。嗚呼、素晴らしい哉NIPPON。
お腹が満ちると眠くなったのでホステルに帰って昼寝。夕方起きて彼女と合流。中ノ島周辺を散策、県立図書館などを見学。建物自体は良いのだが、中の状況がかなりカオス。利用者とアドミンの動線とが混同しており、至る所に事務側のものが散乱しているので非常に雑多な印象。改修してもっと綺麗にすれば良い場所になると思うのだが、今の時点では少なくとも僕はここで本を読みたいとは思わないな。

歩いて梅田周辺に移動し、最近完成したというマルゼン&ジュンク堂へ(安藤忠雄設計)。シンプルで綺麗なビル。グレージングラインがセットバックしてあるので、構造が明快で安定感と透明感がある。色々迷うところはあるが、やはり今のところ僕はガラスと壁面を合わせるオモチャみたいな建築より、こういう健全なつくりの方が好きだな。村野藤吾の本が欲しかったので物色。とても良い全作品集があった全部で十万円くらいしたので断念。代わりに作品一つ一つの容量は少ないが村野建築を包括的に扱った「村野藤吾建築案内」を購入。元スタッフをはじめ多くの建築家・研究家がエッセイを寄せており、作品だけでなく建築家としての村野を理解する上で非常に面白い。そして読んでいると僕の先生も寄稿していてびっくりした。

晩御飯は亀寿司。一度に何個注文しても一切メモをとらず作って出してくれるのには驚いた。値段はそこまで高くないがとても美味しく、サービスも良かった。「綺麗な人がいるから」とかお世辞を言いながら漬物とかトマトサラダとかサービスしてくれた。気持ちの良い店だったので、ぜひまた来よう。

その後は近くのアイリッシュパブにはしごし一杯ひっかけて帰る。