朝は10+1に載ってた中野恒明さんのインタビュー記事を読む。分かりやすく勉強になった。門司港の計画をこの人がやっていたのは知らなかったな。門司はそんなに好きではないけど、与えられた条件の中で頑張っているのは感じた。
10+1 website|【第2回】[インタヴュー]新しい「まちデザイン」を考えるための、アーバンデザイン20年史|テンプラスワン・ウェブサイト

日本の地方自治体はどこもお金がなくなってしまったから、建築だけでやっていたのではもう面白いことをやるのは難しい。アートや異なる科学の領域に行くのもいいけど、僕は建築はやはり空間をつくる行為だと思うので、都市の方にもう一回アプローチするのが一番まっとうなやり方だと思う。

しかしこのインタビューを見ると、CIAM的都市計画という概念はどうもおかしいと誰もが思っているのだが、形骸化したシステムが助成金で補強されているので誰も手を付けれないという事が分かる。実際に自分の血を流してでも本質を変えようという倫理観と根性のある人ってのはそうはいない。上辺だけ綺麗につくろい、大きな道路をつくりでっかいビルを建てれば天から金が降ってくる。そんなもんじゃ地方都市の衰退の本質は解決できないって分かっていても、他に再生計画を立てれる資金の出所がないのだから仕方ない。とても深刻で悲劇的な状況だ。

そういう状況を踏まえた上でみれば、ハコモノを作って助成金を狙うという方向を切り捨てた、乾さんの延岡の再生計画などはとても興味深い。まだ具体的なことは何もやっていないようだけど、どんなプロジェクトになるのか楽しみ。うまくいって欲しい。


僕の実家は電車も走っていないクソ田舎で、都市にすらなっていなかった場所なので、そもそも衰退なんてものは起きないが、隣町の柳井や、学生時代に住んでいた宇部なんかの商店街は本当に悲惨。そういう状況を実際に体験しているので、それらの商店街の再生計画がいかに絶望的かはよく分かっているつもり。人口が減っている以上、乾さんも言うように、どのような計画をしようが、多分昔のように買い物客で賑わうということはあり得ない。だとすれば、やはり快適な住環境を作る以外に手はない気がする。商売の空間をどう演出するかなどではなく、集まって住むというシンプルな環境をいかに快適にするか。みんな言ってることだし、考えてみれば当たり前なのだが・・・。

14時くらいから昼寝。起きたら17時過ぎ。久しぶりにゆっくり寝た気がする。
19時過ぎにAAへ行き皆さんで晩御飯。中華街の新しくできたと思われる白いレストランに入ってみると、なかなか綺麗で良かった。小龍皇がとても美味しい。食後はケーキ屋さんでお茶。女性もいるというのに、論文に目処が立った堀田氏の下ネタが一段と冴え渡っていた。