台湾紀行1

ご無沙汰しすぎですね。仕事でバタバタしておりました。
6月末に一週間ほど台湾に出張行ってきたので、その旅行記を書いておきます。


20/6
水曜の夕方17時にボスと事務所を出てタクシーでヒースローへ向かう。ボスがタクシーの中にi phoneを忘れるというアクシデントが発生するも、ドライバーの人が保管してくれていたので奥さんに受け取りに行ってもらう事で事なきを得る。しかしi phoneなしの旅行を強いられたボスは非常に落胆していた。ともあれ無事に飛行機へ。仕事なので有難いことにビジネスクラス。Cathayのサービスは良いと聞いていたけど、確かに良かった。なんで座席が斜めにしてあるのか疑問だったけど、実際に使ってみると深く座ったときに誰も視界に入らないようになっていた。ちょっとの工夫だけど、限られたスペースの中で非常に良くできている。

寝るときはシートをベッドのように完全にフラットにすることができるので当然ゆったりとすごせる。ワインも色々種類がありそこから選べる。Sauvignon Blancを呑みながらThe artistという映画を観た。あまりにも皆が良いといっているのでちょっと期待しすぎてしまったかもしれないけど、それでもとても良い映画だったと思う。

21/6
飛行機の中でボスとプレゼンについて簡単に打ち合わせし、経由先の香港で事務所に追加資料のメール。18時過ぎ無事桃園国際空港へ到着。空港の改装・増築を担当しているのは日月譚のVisitor centreを台湾ではあり得ない精度で完成させて一躍有名になった日本人建築家、團さん。他のコンペ案は既存建築を取り壊して新築するものだったのに対し、團さんのは既存建築を残しながらそのデザイン言語を発展させて増築部分を作るという提案で、デザイン面でもコスト面でも他の提案を凌駕して、ぶっちぎりで勝利を収めたとか聞いた。たしかにこれなら空港を閉鎖せず運用しながら建築することも出来るわけで、非常にスマートだと思う。

増築部分は優美にカーブした屋根のスリットから光が入ってくるデザインだが、到着した時は曇りだったのでかなり予想より自然光が少なかった。そして正直建設の質があまり良くない。写真では結構綺麗に見えるのだけど、特に外から見ると水平線が歪んでいて施工の荒さが目立つ。が、一般の人にはあまり気にならないレベルかもしれない。まあそこに込められた設計者の意思ははっきり分かるので、中国圏の建築レベルからすると凄く頑張っていると思う。

クライアント側が手配してくれた迎えの車に乗ってホテルへ。今回の滞在先はシェラトン。19:30にチェックイン。ボスはそのままクライアント側のVさんと2階のタイ料理レストランへ。僕は30分ほどプレゼン資料のチェックや事務所へメールで指示などしてから合流。綺麗で美味しいレストランだった。21時頃まで食事した後、外を30分くらい散歩してからホテルのロビーでプレゼン打ち合わせ。24時に部屋に帰り、シャワーを浴びてベッドに倒れこむ。

22/6
疲れていたのでぐっすり眠り、朝8時起床。ゆっくり朝食を摂ってから僕の部屋で最後の簡単な打ち合わせ。面積計算の単純だけど致命的なミスを発見。冷や汗をかきながらなんとか修正する。9時にタクシーに乗ってクライアントの会社へ。10:30ミーティングがスタート。プレゼンは当然ボスがするので、僕は具体的な情報のサポート役と記録係に徹する。昼飯は部屋で弁当を食べ、16:30に会議終了。


会議室から望む総統府。恐らく辰野金吾設計。

会議終了後、クライアントとローカルアーキテクトと一緒に車で新しいプロジェクトの敷地を見に行く。既存建築の改装で、小さいけど現実味のある良い仕事になりそうだ。17:30そのまま車でローカルアーキテクトの事務所を訪れる。ボスがそこの社長と歓談している間、僕は頼まれてスタッフの人にRhinoを教える。といっても僕もエキスパートではないので、分からないことはロンドンの事務所に電話してMに教えて貰い、それを伝える。19:00に会社を出て幹部の方々と会食。台湾ビールをしこたま呑み、22:00に社長が車でホテルまで送ってくれる。

一回シャワーを浴び、メールチェックなどをしているとボスが「飲み直さない?」と言うので一緒に夜の街へ。台湾出張の際はいつも行く、汚くうるさく安くて旨い店でまたビールをぐいぐい飲む。日付が変わる頃にホテルに帰る。