ベネチア最終日

10月29日(月)

最終日はようやく雨が上がり、曇りだが時折晴れ間が見える天気。強い日差しの中で見る街はとても美しい。

朝9時ごろホテルを出て、まずはスカルパの設計した大学正門へ。石とスチールとガラスの大きなオブジェがスライドする。かっこよろしい。

中には池があり、それもスカルパ色全開。

街を散策しながらグッゲンハイム美術館へ。アメリカの大富豪グッゲンハイム夫人が亡くなるまでを過ごした家。かつての前衛芸術に満たされた素敵な空間。

それからpunta della doganaへ。老朽化していた倉庫(?)がAndoによって改修され、現代美術館となっている。新旧の対比のさせ方の巧さは流石に世界のAndo。シンプルな構成だったけど、綺麗に収められており好感が持てた。

でも中央の2層吹き抜けのコンクリート壁の高さにちょっと無理があるように思えた。既存の梁を通す為に切り欠きを入れていたが、ここまでして高さを確保する必要があったのだろうか。

ドキュメントの本を買ったら、初期案で高さを手すり程度で抑えているスケッチがあって、そっちの方が無理してなくて僕には良さそうに思えたのだが、空間のインパクトに欠けたのかもしれないな。

その後は水の中を歩いてオリベッティのショールームを見に行くが、洪水のため休業。他に予定していた美術館なども月曜は休館日だったため入れず。仕方ないので街を散策し、夜にバスで空港へ。日付の変わった時刻にロンドンへ着く。寒い3日間だったが、色々見れて大変刺激を受けた。ヨーロッパにいる間に、もっと建築旅行をしておかねば。