平和な日々

6月3日(月)
朝起きるとかなり調子が悪い。出勤しようと思えば行けたが、仕事はすごくゆったりしているし無理せず休むことに。一日寝る。

6月4日(火)
すっかり元気になったので自転車で出勤。肌寒いが素晴らしいとしか言いようが無い快晴。当然気分良し。元気に働いて19時にあがる。

6月5日(水)
同じく快晴。昼にアラヤさんから誘われたのでMayfairでランチをご一緒する。なんだか店員達の空気ががギスギスしてたけど、味は美味しかった。最近僕とTakさんが会いまくっているので、マキコさん(アラヤさんの奥さん)は2人はゲイなんじゃないかと疑っているようだ。とりあえず今のところ体は許していません。

19時にあがり、同僚のYさんとJと一緒に晩御飯。天気も良いし、静かに外で食べれるとこに行こうということになり、バスに乗ってNotting Hill周辺(たぶん)のパブへ。The Oakというところで、周囲はCouncil Housingなのだが店の雰囲気も味も素晴らしく良かった。

建築やってる3人が酔っ払えば当然建築の話になる。まあヘベレケになっていたのでしょーもない話ばかりだったが、Louis Kahnの「どんな実績を残したとしても、死ぬときには”俺はまだなにもしていないのに”と思うでしょう」という言葉と、伊東さんの”I will never be satisfied with my works”という言葉は同じように響くが、根本にある態度は全く違うとかいったことを話してた気がする。3人でワインを2本あけ、ポルトワインまで飲んだので結構な額の請求がきたけど(笑)、満足のクオリティだった。深夜1時帰宅。


6月6日(木)
朝からテープメジャーを買ったりと諸々の準備を済ませ、14時に東ロンドンへ。現在僕がやっている仕事は古い住宅の改修なので正確な図面がなく、昼から実地調査へ行くことになっていたのだ。実はこのクライアントとは僕は3年以上前から知り合いで、今彼らが住んでいる住宅の増築計画を担当していたのだが、建物がListed(景観保護規制がかかっている)なので残念ながらPlanningが降りず、ポシャってしまったという過去がある。結局新しい敷地を買って住宅を作ることになったわけだ。

今日は調査の前に、クライアントが今住んでいるお宅でランチを振舞ってくれることになっていたので駅で待つ。今のお宅は駅から少し離れているので、僕達が行くときはいつも車で迎えに来てくれることになっており、普段は可愛い真紅のクラシックFiat500でやってくるのだが、今日は構造家も含め4人を運ばないといけないから大きい車で行くよと言われて待っていたら、すごいのがやってきた。

60年代に作られたジャガー。見てるだけでドキドキしてしまう。
しかし奥さんは旦那さんが若いころに買ったこの車が好きではないらしく(”It's a car to show off”と言っていた)、今度の引越しを機に売ってしまう予定らしい。

美味しい昼食と素晴らしいワインを頂い後、15時過ぎに敷地へ。まだ正式に買い取ってはいないので住人がいる。クライアントが事前に連絡をつけてくれているので入れてはくれたが、当然ながら自分が住んでいる家の調査を喜びはしない。表面上は丁寧に対応してくれたが、無言のプレッシャーをヒシヒシと感じながら実測。3時間ほどで終えて事務所へ戻る。19時にあがり自転車で帰宅。