毎日なんてムリ

いやムリでした。ボスが土曜から台湾に出張なので結局今週もバタバタ。

木曜は朝からAさんとのミーティング。相変わらず丁寧で、気取ったところの無い自然体な人だ。「ここはもう少し小さいほうがいいんじゃないか」という議論をしていたので、僕がその場でカッターを出して模型を切って小さくすると、「That's much better, Hiroshi!」と言ってくれる。あ、名前覚えてくれてるんだと感動。向こうからすれば取るに足らない小さいことなのだろうけど、僕としては尊敬する芸術家に名前を覚えて貰えたわけで、とても嬉しい。色々議論した結果、抜本的なゾーニングの変更をスタディしてみることに。こちらにすると今まで積み重ねたスタディが役に立たなくなるかもだが、空間全体としてはそちらのほうが正しいように思えるので僕も賛成。

昼からCamdenの家へ。この日は完成した増築をプロのカメラマンに写真に撮ってもらうので、ボスと一緒に挨拶にいったのだが、僕たちが着いたときに丁度彼は昼食に出た後だった。その後にミーティングが入っていたボスは会社に帰ったが、特に予定の無かった僕は近くのカフェでお茶して帰りを待つ。小一時間ほどして帰ってきたので挨拶する。James Morrisという気さくな方で、英国の南極基地の写真で最近話題になっているカメラマンだ。5平米の仕事なので説明も何もないのだが(笑)、一応一通りコンセプトなどを説明する。気に入ってくれたようなので嬉しい。仕上がりが楽しみである。


(C) James Morris James Morris Photographer

夕方会社に戻る。新しい仕事の話が入ったので、北ロンドンの住宅は一旦ストップさせる。この仕事はクライアントがボスの大学からの友人なので融通が利くのだ。新しいプロジェクトの敷地について調べ、模型を作りはじめる。

夜はコーメイ君のお誘いをうけ、東ロンドンにあるピザ屋さんFranco Mancaへ。全てホームメイドで、奥にある竈で焼いてくれる本格的なピザで、美味しい上に一枚5−7ポンドという激安。お酒を飲んでも一人10ポンドだった。クオリティを考えるとあり得ない位安い。店員もフレンドリーで良かった。勿論人気の店で40分くらい並んだけど、これはまた行きたい。

食後は近所のパブで一時間ほど話してから解散。帰りは方向が同じアイさんと一緒に電車とバスで帰る。ZHAで働いているアイさんは来月からオリンピックスタジアムのデザイン管理で一年半ほど東京に駐在となる。日本駐在って逆輸入盤みたいで格好良いなぁ。色々と厳しい立場に立たされているので大変だろうと思うけど、是非良いものに仕上げて頂きたい。完成が楽しみだ。

金曜はボスの出張前の最終日だが、月曜に予定されている台北でのレクチャーのスライド準備が終っていないので、急遽僕がヘルプに入る。パニックになりかけてるボスに同調しないよう気をつけながら、少しずつ新竹のプロジェクトをまとる。結局夜までかかったが、まあ見せれるものになったと思う。24時前帰宅。疲れたので土曜日はゆっくりする。夕食は久々に自炊。アゴダシの野菜鍋と米。