週末と諸々の仕事

12日(土)
土曜は家でスケッチと読書。春樹の「神の子供達はみな踊る」を読み終わる。関西を捨てたと公言している著者が、神戸の震災の直後に書いた短編6編。ものによって出来のムラはあるが、やっぱこの人は凄いなーと思う。文字を輝かすことの出来るのは本当に限られた人だけだ。彼の長編は多分ほぼ全部読んでしまったし、短編集も少ししかのこっていない。長生きしてもっと作品を残して欲しい。

13日(日)
昼前に起床し、家の掃除をしてから外出。天気が良かったのでHampsteadHeathまで散歩。公園の中で建築の本を読む。コロンビアの建築家ロヘリオ・サルモナの作品集。素晴らしい作品達だけど、見ていると設計がしたくなるのであまり休息にはならないかもしれない。天気が良かったのでそこで寝転がって小一時間ほど昼寝。心地良かった。

17時頃からHampsteadの街を散歩。歩いているとEveryman Cinemaという映画館の前を通りかかり、ふらっと入ってみる。一人で映画館に来たのは随分久しぶりだ。スクリーン一つに3、40人程度しか入れない小さな映画館で、ドリンクや軽食を頼むと席まで持ってきてくれる。全く予備知識無く、丁度始まるところだったムンバイを舞台にしたの映画The Lunchboxを観てみる。ストーリー自体は陳腐なものだが、インドらしいユーモアと温かみのある優しい映画で、じんわりとした感動がある良い作品だった。

近日公開予定の作品にはジブリの「風立ちぬ」もあった。観れていないので実に待ち遠しい。20時前に終ったので、もう外は暗いかなーと思って映画館を出たらまだまだ明るかったので歩いて帰宅。確実に夏が近づいている。嬉しい。

14日(月)
ベネチアのスタディが一応形になってきたので、図面にまとめて夕方にローカル・アーキテクトへ送信。反応をみることに。それから台湾の仕事。ローカルアーキテクトよりアニメーションを作るのに僕達の3Dモデルを使いたいというのでファイルを送ろうとするが、僕らの使っているソフトと向こうが使っているソフトが違い、ファイルを変換するのに大変手間取る。コンポーネントでメッシュを使っているので3dmとかにするとファイルサイズが500メガとかになって、データがおかしくなるのだ。同僚のLと一緒に結局深夜まで頑張ったがうまくいかず、一旦シンプルな3dsファイルだけ送信し25時ごろ帰宅。

15日(火)
Lが昼前に台湾のファイルを修復しなんとか送信。僕はロンドンの仕事にかかる。19時ごろボスにスタディをみせる。自分がイマイチかなと思っていた案にボスは興味をもっていたようなので、明日はこれを発展させてみる。イースターまでに形にしたい。って言ってたら、実はあと2日しかないぞ。