夏が来たぞ

6月5日(木)
会社に3Dプリンターがやってきた。A3サイズくらいの大きさで、そこそこ大きなプリントが出来る。2000ポンド(30-40万)程度みたい。僕達みたいな小さな会社でも3Dプリントをインハウスでできるようになったのだから凄い時代だなー。まあ勿論そこまでサーフェスはスムーズではないけど、設計表現で新しいツールが増えるのは嬉しい。プラスチックみたいなチューブを溶かしながら、0.2mmづつ積層させて形を形成していくのだが、しかし素材によって温度を微妙に変えないとちゃんと溶けなかったりするのでしばらく練習が必要そうだ。21時頃台湾の仕事のスタディを送付して帰宅。

6月6日(金)
中国の大きな高層ビルの仕事にかかる。まだ正式契約に至ってもいないし、相変わらず実際どうなるか分からない仕事だけど、まあやってみないと。ローカルアーキテクトは僕達にファサードをやって欲しいようだが、表層だけをやるってのは最後の手段にしてマッシングの部分から提案してみることに。

19時に皆で会社を出て、Aldgateにある同僚の新居へ。奥さんの手料理を頂きながら皆でワイワイと歓談。バルコニーからの景色が素敵だった。32歳でロンドンの中心部に家を買うってすごいなあ。金銭的にも勿論だけど、覚悟がすごいなーと思う。僕にはそこまでのコミットメントをする度胸はないなぁ。

彼の自宅のバルコニーからの景色

6月7日(土)
朝は酷い雨。夕方まで引きこもりを続け、17時ごろに天気が良くなったので散歩に。Hampstead Heathの芝生に寝転んで本を読んでいると犬がやってきてベロベロに舐められる。18時半ごろアラヤさんから夕食のお誘いがあり、バスでセンターへ。アラヤ夫妻、ケイゴ君と合流し、色々回ったが週末のSohoの良いレストランはどこも満席。結局Polpettoへ入り、お酒を飲みながら30分ほど待ってようやく席へありつく。どれも美味しい料理。ハウスワインがPolpoのワインだったので、ようやくここがロンドンの人気レストランPolpoの一味であることに気づく。そりゃ旨いわ。

6月8日(日)
朝10時過ぎにOlympia駅近くのHilton HotelにてTakさん、ノガミさんと合流。アンティーク市をみにきたのだが、今回はインド・アフリカ系の土着的な置物や布が多く、ちょっと予想と違った。前回はもっとモダンな感じだったのだが、今回は変なもの、例えば明らかに呪術的な力の籠もった古い置物(全身に錆びた釘が刺してある)とかが多く、ちょっと引いてしまった。30分ほどで早々に退散。

折角西まできたので、前から行きたかったRichmondのPETERSHAM NURSERIESへお昼を食べに行ってみる。色々な雑誌で話をみていたお洒落スポットだけど、遠くまで行く価値のある素敵な場所だった。日本で言えば園芸店みたいな感じで、広い園内に様々な植物が値札と共に展示してある。その奥にはカフェとレストランがあり食事も楽しめる。

レストランは今日は予約がないと入れないとのことなので、カフェでお昼にする。素朴で美味しいサラダとパスタだった。

この週末でここは10周年を迎えるとのことで、園内のオーナーの家(?)らしきところもオープンしており、綺麗な芝生の上で座ってゆっくりしたりする。

真夏の日差しの中コーヒーを飲み、軽く汗をかきながら川沿いを歩いて駅まで帰る。

ノガミさんがNational Galleryの展示をみたいとのことだったので、僕達も一緒に行ってみる。ルネッサンスの絵画における建築に焦点を当てた特別展で、宗教画における建築、空間の持つ意味の解説などがしてありなかなか面白かった。無料なのでロンドンの方は是非。